パワースポット
8月8日から10日まで、夫婦で伊豆高原を旅行しました。伊豆高原にある夫の会社の保養施設に二人で泊まるのは、これが3回目です。
観光のメインは大室山や一碧湖、シャボテン公園、美術館などですが、空いた時間に立ち寄る神社があります。観光ガイドにも載っていない穴場です。この日も、私たちと入れ違いに訪れた一人の女性以外に、人は居ませんでした。この場所は、2020年の3月に、私が一人で一週間滞在した伊豆高原の断食ホテルで教えてもらいました。パワースポットと噂のある神社だけあり、天然記念物の森の中に佇む苔むした階段や狛犬、灯篭などが、何とも言えない侘び寂びを醸し出しています。本殿の左側にある杉の大木に触れると、木の内に流れる生命を感じて、元気を受け取れる気がしました。ここを訪れたくなるのは、何故か良い気持ちになれるからです。
私たちはキリスト教徒なので、拝みはしませんが、見学料としてお賽銭は投げます。
この場所を教えてもらったのは2020年の3月でしたが、初めて訪れたのは、同年の8月の夏休み、夫婦で旅行した時でした。
夏休み明けに、英会話学校でこのこと(パワースポットと言われる神社に行った)を報告すると、
” What’s power spot? ” とイギリス人の先生に聞かれました。改めて聞かれると、私も定義は定かではないことに気が付きました。
とりあえず、” Places where spiritual energy resides and your body and mind get purified. They are often with unspoiled nature, shrine, or temple”. と説明しておきましたが、先生はピンときていないようでした。
調べてみたところ、Power spot は和製英語でした。欧米人の感覚で似たようなものに、”energy vortex ” という言葉がありました。大地から強いエネルギーが渦巻きのように放出されている場所を指すらしいです。
Power spots are the places where energy of the earth overflows like energy vortexes. と言えば分かってもらえるのでしょうかね?または、東洋的な“気”の概念を引用して、 Power spots are sacred places filled with energy known as “qi”. と言えば良いのかな?
江戸時代ではパワースポットは、弥盛成地(いやしろち)と呼ばれ、神聖な場所・清浄な場所・神や仏がやどる所・草木が育つ元気の出る場所とされていたそうです。尚、反意語は気枯地(けがれち)と呼ばれ、植物が育たない土地・元気を吸い取られる薄気味悪い所・汚れ地のことだそうです。
感性に依存する文化を、外国人に説明するのは難しいですね。