私が毒麦だった(かも知れない)原因〈3〉
私が洗礼するつもりでいた2000年の復活祭は、4月23日でした。四旬節第一主日の3月12日には、洗礼志願式がありました。2週間ほど前、勉強会で一緒だった女性が、私に聞きました。
女性「あなたは代母は決めたの?」
私「・・・いいえ。もう皆さん決まっているのですか?」
女性「神父様から聞いてない?じゃあ、C神父、あなたに話すの忘れていたのね」
カトリックでは、洗礼をする際、男性は代父、女性は代母が必要になります。代父や代母になるのは、年上の先輩信者です。詳しいことは、勉強会のなかで告知されるのかな、と思っていたのですが・・・。私は1~2月は国外におり、勉強会を欠席していました。その間に話があったのでしょう。忙しかったとはいえ、洗礼志願式2週間前になってボンヤリしていた私も私でした。
女性「あなたも誰かに頼まなきゃだめよ。当てがない場合は、神父さんに相談するのよ。」
そうは言っても、C神父は最近勉強会に姿を見せておらず、助手のMさんが導き役をしていました。
当てはありました。多少仲良くしてもらっていた、少し年上の女性がいましたが、連絡先までは知りませんでした。次の日曜日のミサでその人を探しましたが、その日はいらっしゃいませんでした。
C神父からは忘れられているか避けられているし、情報は伝わってこないし、これはもう、まだ洗礼は早いという神の御心だ。洗礼は来年にしよう。私がそう思いながら教会を後にしようとした時、勉強会で一緒のSさんを見かけて挨拶しました。Sさんは、1999年の復活祭に洗礼をなさった人でした。
Sさん「あなたも洗礼するんでしょう?」
私「いいえ。代母がみつかっていないので、今年はしません。」
Sさん「出来るときにした方が良いわよ。私の代母に頼んであげるわ。」
という流れになり、後日、Sさんの代母宅に伺いました。Kさんという方でした。
Kさん宅の応接間で、Kさんとその旦那様、Sさん、そして私の4人でお話しました。
Kさんが、「私は年が離れすぎているから、娘が良いと思う」
とおっしゃり、そうなりました。
Kさんのお嬢さんとは、後日お顔合わせをしました。しかし、洗礼式当日にはどうしてもいらっしゃれないということでしたので、洗礼式には、代わりにKさんご夫婦が立ち会って下さることになりました。
こうして私の代母が決まりました。